【機械メンテナンス:現場レポート】朝イチのクーラントアラーム、実はソレノイドが原因だった話

皆さん、こんな経験ありませんか?

朝一番で機械を立ち上げて、さあ今日も頑張るか〜!と生産開始したとたんに――

「クーラント流量異常」のアラームが発生〜〜〜!!

お客様の現場でも最近、まさにそんなトラブルが続いていました。今回はクーラントアラームが発生したお客様でのお話をお客様目線でお伝えしたいと思います。


「クーラント流量異常」のアラーム発生!

決まって朝イチだけ。昼以降は出ないし、ちょっとクーラントのON/OFFを繰り返すとアラームが出なくなるんです。

最初は、「ラダーの中で何かタイマーでもかかってるのかな?」なんて考えて、特に問題視していませんでした。

というわけで、次に目をつけたのがソレノイドバルブ

クーラントのON/OFFを電磁コイルで切り替えている部分です。

分解して清掃してみたんですが――結果は変わらず。やっぱり朝イチだけ反応が悪くて、数回動かすと正常になる。うーん、モヤモヤする…。

そんなある日、ちょうどメーカーの方が来社されたタイミングで、ダメ元で相談してみました。

すると――

「じゃあ、手動でクーラントのON/OFFをして反応見てみましょうか」と。

手慣れた様子でソレノイドの動きをチェックしてくれました。

結果、やはり開閉の反応が鈍い。何回か繰り返すとスムーズになっていくけれど、少し置いておいたりすると最初の動きが明らかに渋いとのこと。

再度分解して一緒に清掃してみましたが、あまり改善は見られず。

そこで出た結論が、

「これはもう、ソレノイド本体の動作不良ですね。」

そう、つまり部品自体の劣化や不具合だったようなんです。

ラダーのタイマーや電気的なトラブルではなかったんです。

今振り返ると、現場対応としては決して間違ってはいなかったと思います。

分解清掃して反応を見て、原因を探るプロセスも悪くなかった。

でもやっぱり、「部品が悪い」っていう判断までたどり着けなかったのはちょっと悔しい…。

これよく陥ることなんですが、電気的な不具合じゃないかって考えてしまうんですよね。知識もないので。でも電気トラブルって仕組み上、ハード(配線や接点など)とソフト(ラダーやプログラムなど)に分かれていて、ソフトの不具合ってほとんど皆無(ある時からソフトが変わってしまうなんてない)なんです。あるとしたらハード。でもそのハードは今回ちゃんと動いていました。

でも、これもまた一つの「いい経験」になりました。

次に似たようなことがあったら、

「そういえば、前にも朝イチだけクーラントおかしかったな…」って、

今回のことを思い出してみようと思います。


同じような症状に悩んでいる方がいたら、ぜひ一度、ソレノイド自体の動きを疑ってみてください!

以上、今回はクーラントのソレノイドの不具合経験談でした。他にもよくあるあるの現場ならではの内容をお伝えしていければと思います。

新米えんじにあ

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