今回は、固定(デッド)センターについてです。
固定(デッド)センターとは
固定センターは、その名の通り工作物のセンターの穴に入る部分から、機械に刺さっている部分までのセンターが一体もののもの全般になります。センターの形状はいろいろありますが、基本的にそれらを総称すると固定センターと言います。
固定センターを使用して加工する狙いは、加工図面上に指示がある場合、センター穴基準で加工後の工作物の振れが小さい利点があります。なぜそうなるかというと、固定センターと工作物の接触している部分(センターの先っちょ)の上を滑らせて工作物は回転させられているので、必然にその加工した面はほとんど(上手に加工したら)振れません(振れ”0μm”になります)。
固定センターを使用出来る条件としては、センター穴(接触するシート面)が小さい場合に有効となります。センターの接触面が大きくなればなるほど、または接触面積が大きくなればなるほど、摩擦抵抗が増えるため、センター面上を滑りにくくなり摩擦熱で加工物のセンター穴が発熱して焼けてしまいます。また、冷却することもしますが、それでもうまくいかない時はセンターから”キー〜〜!!、キー〜〜!”と甲高い音が発生して酷いと、加工物が小さく振れてしまいます。
そういった場合は、潤滑剤をかけたりしますが、長時間の加工には不向きです。その場合は、センター先端が回転する、回転(ライブ)センターを使用します(このセンターについては別途更新します)。
以上、簡単ですがデッドセンターについてでした。
まだまだ書く内容はありますが、徐々にボリュームをアップしていきますので、宜しくお願い致します。
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