今日は、お客様との打ち合わせの帰りにちょっと現場へ立ち寄ってみました。すると、現場スタッフの方から「端面定寸のスタイラスが折れて、ぶらぶらしてるんですよ・・・」との声が。
「えっ、スタイラスが!?」とすぐに機械を確認。すると案の定、スタイラスがヒンジ(クリップのような部品)で宙ぶらりんになっている状態でした。どうやら工作物か何かにぶつけてしまったように見えます。
端面定寸は作業中にうっかりぶつけてしまうことがよくあるので、最近の製品ではその対策がされています。たとえば、東京精密製のものだと、スタイラス(工作物と接触する針形状のもの)とセンサー本体を繋ぐ通称:シャーピン(カーボン製の部品)という部品で接続していて、もしぶつけたとしてもこのシャーピンが折れてくれることで、センサー本体へのダメージを防ぐ仕組みになっています。
今回もそれと同様な状況と思い、とりあえずスタイラスの交換を提案しました。が、現場の方から「いや、これ、端面定寸ユニットの動作で戻る(後退する)ときの速度が速すぎて、戻り切った時の衝撃で折れてるんですよ〜」とのコメント。
「そんなバカな」と思いながら、装置の動作(特に後退)を確認してみると…なんと、後退側のショックアブソーバのクッションになってぶつかったらショックを吸収しながら縮んでくれる部品がぺこぺこでショック抜きできていなくて、壊れていました!これでは衝撃がダイレクトに伝わってしまい、スタイラスが耐えられるはずもありません。
お客様へこのショックアブソーバの型式を連絡して後日交換して頂くお願いをしました。
とりあえず、今回は応急的に端面定寸の油圧速度をぐっと落として対応し、対処完了となりました。
今回は特に難しい作業もなく、原因がはっきりしていたので、わりとスムーズに対応できて一安心です。
こうしたちょっとした不具合でも、原因が意外なところにあったりするので、やっぱり現場での確認は大切ですね。
今後も端面定寸装置などのちょっとした便利オプションについての機能説明やメンテナンスについて情報共有していきますので、よろしくお願いいたします。
新米えんじにあ
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