こんにちは、現場大好き人間の 新米えんじにあ です。
現場で機械の状態があれ?って時、あなたや現場の作業員はどうするでしょうか?
すぐにメーカーに電話 → ”いつ来れる〜?” なんてしていたら、復旧に時間かかるしお金もかかっていいことなし!
まず、おおよその原因を把握しておくと、メーカーへの問い合わせ段階で復旧時期と費用のおよその目処が立つことが多く、被害を最小限に抑えられるかもです。
今回は、円筒研削盤で意外とトラブルの多い「主軸台」に関する不具合とその原因、そして対策について、現場でよくあるケースを紹介します。
⚠️:不具合など見つかった時は、必ず調査に入る前に電源を切って安全確保してから作業を行いましょう!
1. モータは回っているのにワークが回らない!?
【症状】
加工スタートしても、ワークが正常に回転しない。もしくはワークを少し支えただけで回転が止まってしまう…。だけど、モータは正常に回っている。
【原因】
これはベルトスリップが起きている典型例です。特に、主軸の面板の隙間からクーラントが侵入してしまい、ベルトが濡れて滑ってしまうケースが多いです。
【対策】
面板周辺のシール不良が原因です。シール部品の劣化が進んでいる可能性が高いので、シールの交換の可能性をメーカーへ連絡しましょう。あわせて、クーラントの飛散経路も見直すと良いですね。
2. ワーク回転時に「ガーガー」「ゴロゴロ」音がする
【症状】
長年使用している研削盤で、徐々に異音や振動が発生。特に重切削時や高速回転時に顕著になる。
【原因】
主軸のベアリング消耗が考えられます。内部の鋼球が回らなくなっていたり、レース面に傷があると、こうした音が発生します。
【対策】
ベアリング交換です。一般的に10年が寿命の目安とされていますが、使用頻度やメンテナンス状況によって前後します。早めの対応が重要です。
3. 突然、ワークが回転しなくなった!
【症状】
今まで問題なく加工していたのに、アラームも出ていない状態で突然ワークが止まって回らない。
【原因】
ベルトの破断の可能性があります。摩耗や経年劣化によって、ベルトが裂けたり、切れたりすることがあります。
【対策】
定期的なベルト交換を行いましょう。目安は1〜3年ですが、使用環境や加工量によって調整が必要です。
4. 回転速度がおかしい、逆回転する!?
【症状】
主軸の回転が遅くなったり、意図しない逆回転が発生。最悪の場合、全く回転しないケースも。
【原因】
サーボモータやアンプの故障が考えられます。特にアンプの基板故障や、モータ内部のエンコーダ破損などが原因になります。
【対策】
部品の交換対応が基本です。サーボ関連機器は10年を超えると不具合率が上がるため、計画的な更新を検討しておくと安心です。
5. パチッパチッと音がするけど、何の音?
【症状】
主軸回転中、パチッという周期的な音がする。振動は感じないし加工への影響もないが、気になる…。
【原因】
ベルトまわりに原因があります。プーリーの芯ずれや、ベルトに癖がついている、あるいはプーリーとの形状不一致が原因になることが多いです。
【対策】
まずはどの部分から音がしているかを確認。そのうえで、プーリーの位置調整やベルト型式の見直しを行いましょう。この作業は駆動させるため作業には安全確保が必要になります。慣れていない場合は、メーカーへ問い合わせましょう。
まとめ
円筒研削盤の主軸台は、回転の要。
ここに不具合があると、加工全体に支障をきたします。
日頃の点検と、予防保全を意識してトラブルを未然に防ぎましょう!
以上、今後は別のユニットの内容も掲載していきますので、何か気になるところがあればコメントをお願いいたします。
新米えんじにあ
コメント